UZ通信

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「カラマーゾフの兄弟」ーまんがで読破シリーズ

「まんがで読破 カラマーゾフの兄弟」を30分程で読んだ。

カラマーゾフの兄弟―まんがで読破

カラマーゾフの兄弟―まんがで読破

  • 作者: ドストエフスキー,バラエティアートワークス
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2008/01/01
  • メディア: 文庫
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以前「文庫版:カラマーゾフの兄弟」を開いたときは、その登場人物の多さと厚みと3冊という冊数から、5秒掛からずして諦めた。最後まで読めてしまうのは、やはりマンガ恐るべしといったところ。

本の概要は、格差や恋愛、親子・兄弟関係を通して、「人間」を見つめ直すものだった。

最終的な結論は、「人間は一人じゃない」という素敵なメッセージだったが、僕はそこに苦労せずに(大量のページを読み進めることなく)たどり着いたため、あまりありがたみは感じていない。

この作品からは、小説を漫画化することの難しさを感じた。

先日読了した「雇用の利子及び貨幣の一般理論(まんがで読破)」の様に、難しいことを長々と書いてある学問書であると、その本質やエッセンス、公式の部分を抜き出してまとめれば、細かい説明を省いても話は通る。

それに対して、情景描写や登場人物の心の機微が主役の小説は、単純に絵と要約で表せるものではないからだ。

自分のお気に入りの小説を考えてみても、その文章から感じるものーその表現や思い浮かべる情景ーは、決してまんがであらわせるとは思えない。削れる文なんて少しもないから。

そう考えると、小説のまんが化はどうしても無理があるなあ、と思う。

ただ、手段と目的みたいな話がよくあるように、「まんがで読破」に期待しているのは、ざっくりとした概要であって、詳細ではない。内容を知ることが目的で、語彙や比喩を学ぶことは目的ではない。

その意味で言えば、今回も十分満足のいく作品だった。

正直小説の細かい話なんてほとんど忘れてしまうし、大まかなストーリーを知っていれば、友達とも話せる。

時間対効果を高めるためにも、サマリーを知る手段として、「まんがで読破シリーズ」を今後も活用していきたい。

尚、「文庫版:カラマーゾフの兄弟」は、人生のうちのどこかしらで、中1で思春期前ギリギリの息子と、一緒に取り組む最後の夏休みの課題時にでも読めたらと思う。

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