UZ通信

カラダ・アタマ・ココロの遊び

授業の紹介①「人の尊厳」

慶應にはいくつかキャンパスがあって、文系1・2年は日吉、文系3・4年は三田がメインキャンパスになります。日吉の授業を取りこぼすと三田から40分かけて日吉まで通う必要があり、これを来日と呼んでいます。僕は週2で来日なので、外交関係は良好です。

 

三田の授業に「人の尊厳」という科目があります。シラバスの紹介は以下の通りです。

国内外の情勢を眺めたとき、今日ほど人の尊厳の基盤が危機に瀕している時代はない。国際情勢においては民族間の葛藤が、国内においては少年犯罪、同和問題、性差別、児童虐待、さまざまなハラスメントや、発達障害、いじめなどの諸問題が、また科学の領域では遺伝子情報や生命操作に絡む倫理的危機が、そしてわが心のうちには自分自身の尊厳を見いだすことができずにさまよう一人一人の精神的・思想的危機がある。これらは一見別々の問題のようでありながら、実は互いに連動しあっている。この講義は単なる「知識を得る」ための授業ではない。自らの経験や問題状況を語っていただく。それを受けて、学生諸君には、これらの諸問題を考え、さらには自らをふり返り自分自身の考えや生き方を問い直すきっかけをつかんでほしい。それが、この講義の目的である。 

 

僕も初めて読みました。経験をもとに咀嚼すると、セクシャルマイノリティの方や、身体障害者の方、震災復興に携わった方等を講師としてお呼びし、90分間の講演をしていただく授業です。オムニバス形式で行われるので、毎週異なる先生がいらっしゃいます。先生は皆問題の当事者や、近い距離で問題に向き合っている方ということで、とても興味深いお話をしてくださります。

 

僕はこの授業だけは真面目に出ていて、授業後にはテーマ関連の書籍を読み、一次情報に触れるためにインタビューをするといったインプットの取り組みと、学んだことをサークルの勉強会に反映させるといったアウトプットの取り組みの両方を意識しています。(*先日は在日の方とアイヌの方のお話をお伺いしました。)

 

大学の授業というと総じて評判は悪いですが、中にはすごくいいと思える授業もあります。きっとそれは自分の興味関心の領域と、授業への取り組みで決まるのでしょう。この授業を通じて、学生サイドのコミットメントが弱いことも、授業の質が高まらない問題かと思いました。(自分の責任がかなり大きかった☆)

 

大学生に与えられた時間は様々な考え方に触れ、多くの経験をし、物事を多角的に捉えるための訓練期間だと思います。できるだけ多様な人や本、体験をすることで、経験値を上げていきます。

 

部落問題、LGBT、死刑問題、東日本大震災、第二次世界大戦、児童兵、難民。こういったテーマに興味のある方に、「人の尊厳」という授業は自信を持ってお勧めできます。ぜひ取ってみてください。

 

 

テスト期間って意外と楽しい。いや、楽しんでるから来日するのか